第32回 上野の森美術館大賞展 出品のお知らせ

展覧会のお知らせです。

私は100号の作品を一点出品しています。お近くにお越しの際は、ぜひご高覧頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

◆第32回 上野の森美術館大賞展◆
上野の森美術館

5/2〜5/8 (後期日程)
10:00〜17:00

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春の恒例行事

毎年春になると楽しみにしている、靖国神社の奉納相撲。

例年、桜が満開の頃に靖国神社の相撲場で取り組みが一般公開されます。

午前中に幕下から始まり、1時半頃からは幕内にうつります。

 

この日を楽しみにしている人たちで満員です。

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うららか。

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幕内は、取り組み前に力士たちが本殿参拝のために行列して歩くのも見どころです。

北の湖理事長を先頭に。
化粧回しはそれぞれスポンサーにちなんだデザインでおもしろいです。

 

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最近の力士についてはそんなに詳しくはないのですが、はなやかで豊満で風情があって、ちょっと可笑しくもあるお相撲さんの姿を間近で見ると、なんとも心愉しい高揚感があります。

そして外国人力士を見ると、日本人なのに西洋伝統の油絵を生業にしている自分と重なるようで、なんだか親身に応援したくなります。

 

 

そして、お相撲さんのからだを見ると、どうしてもルーベンスを思い浮かべてしまいます。

最近の読書録

最近の読書は「アタリ」続きです。

たまたま出会ったものでも、期待して読み始めたものでも、読んでいる本が面白いと、なんだか最近ついてるナァーと上機嫌になるから不思議です。

 

 

 『ヘンな日本美術史』  山口晃 (祥伝社/2012) 

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勉強になるのに「お勉強」っぽさがなく、本当に楽しく日本の美術作品について読むことができるのは、山口さんの着眼点や観察力・理解力、そしてひょうひょうとしながらも謙虚で真摯な語り口ゆえでしょうか。日本人のものの見方とその変遷、西洋美術の概念との対比なども面白く、最近の制作や考え事の参考になります。

 

 

『日本美術応援団 』  赤瀬川源平x山下裕二(筑摩書房/2004)

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日本の古い美術(という言い方も本当にあれですが)は、正直なところ「(あまり心ときめかないが)勉強しなけば……」という意識がぬぐい切れずにいましたが、この本を読むと、本当に心から面白くてすてきで可笑しくて、わくわくします。美術って、本来はこうして楽しむものだよな、ということを思い出させてくれます。

 

 

『日本美術応援団 オトナの社会科見学』 赤瀬川源平x山下裕二(中央公論社/2011)

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表紙の赤瀬川源平さんの表情だけで、もうすでに衝動買い決定です。すごくまじめな場所を訪れて、まじめなことをまじめに語り合っているはずなのに、だからこそ、本当に可笑しく、また、考えさせられます。こういうのが大好きです。

ミヒャエル・ボレマンス展

ここ最近ですばらしかった展示は、何と言ってもミヒャエル・ボレマンス展です。 原美術館、ギャラリー小柳、そして建仁寺の両足院での展示もどうしてもこの目で見なくてはと、はるばる京都にも遠征してきました。

原美術館に行ったのは、東京に大雪が降った翌日でした。雪の翌日は、空気がぴんと冷えていて、太陽が雲に隠れていても不思議とあたりが明るく、なんとなく非日常的で気分が高揚します。もともとベルギーには好きなアーティストが多いのですが、私の好きなアーティストたちの制作の根底には、雪が降った日のあとのような、そこはかとない非現実感と、長い冬に閉ざされているようでいてほっこりと仄明るいような、そんな精神が共通しているように思います。そういった感性は、もしかすると天候によって育まれる部分もあるのかもしれません。

彼の作品は、向き合うと、なんとも言えない心もとないような感じと、反対にほっとするような気持ちとを感じます。その何とも言えない微妙な・そして心地よい感覚を、微妙なままにそっと引き出させることのできる作品の、その精緻さとある種朴訥とも言える誠実さに圧倒されます。

両足院は、京都最古の禅寺で大本山建仁寺にある14の塔頭寺院のひとつだということです。特別公開のお庭は、どこを切り取って見ても素晴らしく絵になり、それだけでも一見の価値ありでした。

展覧会は、京都造形芸術大学の企画により「もしも圧倒的な技術、表現力を有し、異なる文化を背景にもつ現代アーティストが、日本の寺社において現地で襖絵や調度品を制作した場合、その作品はどのように心に伝わるのか?」というコンセプトのもと、ボレマンス氏が両足院に滞在し、お庭を散策しながら見つけたモチーフをもとに墨絵を描き、それを院内の水月亭というお茶室で展示するというものでした。

お茶室の床の間に、ボレマンス氏がくちなしや手を構成した墨絵の掛け軸が展示されていました。墨絵のドローイングが表装されてしっくりとマッチしているところと、よい意味でどことなく違和感がある部分があり(着物を着ている欧米人を見た時の感覚と似ています)、なんとなく視覚と思考が混乱します。その違和感とお茶室の静謐さとのギャップがとても面白く、静かに興奮しました。

「グローバル化」は単純明快な理想のように語られることもありますが、アーティストのルーツやアイデンティティと、表現方法そのもののそれとのギャップは、どこが埋めるべき隔たりで、どこが美点・可能性としての隔たりになり得るのか。そのために作家は具体的に何に取り組むべきなのか……。じっくりと考えなければならないテーマだと思います。

『刺青とヌードの美術史』

刺青とヌードの美術史―江戸から近代へ (NHKブックス)

 

『刺青とヌードの文化史 ー 江戸から近代へ』
宮下規久朗
(NHKブックス/2008年)

作品のモチーフに頻繁に裸体の人物を描くにあたり、一度「裸体」についてはしっかり書物などを引きたいと思っていたので購入。

この本ではとくに、(良くも悪くも) 閉ざされていた日本に、西洋文化や美術という概念が流入してきたところから、日本人の裸体観の混迷ぶり、適応力の (やや過剰且つどこかオカシイ) 高さ、現代の公共の路上などに見られる裸体氾濫状態へのなんとも言えない違和感 (と、そこはかとない親しみ) についてまで、美術史に照らし合わせながらとても分かりやすく解説されています。

以前、ある欧米人に
「ニホン人は、電車の端の座席が大好きダネ〜! ナンデ!」
と言われ、へー、そうか、不思議なのか。と思ったことがあります。
日本の国に生まれ住む日本人にはやはり、見も知らない他人と「身」(この本で言うところの、魂と肉体を同一視したもの) と「身」が触れ合うのはなんだか抵抗があるのだと思います。文化信教風俗観以外にも、湿度の高い気候条件なども、その国民性に影響しているのかもしれません。

読後、普段の生活にも照らし合わせて検証したり、とてもおもしろい本でした。

展覧会のお知らせ

書籍『いま、世界で読まれている105冊– 2013』(TEN BOOKS / ¥2,100)

の発売に合わせ、装丁作品オリジナルを含む作品を展示致します。

とても素敵なイタリアン・バルでの展示です。

旧作中心となりますが、ギャラリーとはまた違った空間で

イタリア仕込みのシェフのお料理やお酒とともにお楽しみいただければ幸いです。

画廊まわりの前や後のお食事・一(?)杯に、お仕事後のご会食に、

ぜひお立ち寄りいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

●仙石 裕美 作品展 @ LA BOTTEGAIA

2013 年 12月9日 (Mon)  ~  12月14日(Sat)

 

LA BOTTEGAIA(ラ・ボッテガイア)
http://bottegaia.com/

東京都中央区京橋3‐7‐11 /  Tel : 03 – 6228 – 7896
(銀座一丁目駅 歩8分, 京橋駅 歩2分, 宝町駅 歩1分) 

[Mon – Fri]
11:30~14:00 (L.O)
18:00~22:30 (L.O)

[Sat]
16:30~21:30(L.O)

※12/10(Tue) ディナータイムは、貸切のためクローズとなりました。申し訳ありません。
※営業時間にご注意ください。ディナータイムは混雑も予想されますので、お電話でのご予約・ご確認をおすすめ致します。

装丁

近日発行予定の

『いま、世界で読まれている105冊 - Eau 2013 -』 (TEN BOOKS)

の表紙に、私の作品を使っていただいています。

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↑校正中。オビの文章がまたかっこいいです(写真が粗くてちょっと見えづらいですが…)。

作品が書籍の表紙になるのはずっと憧れていたことの一つなので、本当に嬉しいです。

しかも今回の書籍は内容がとてもおもしろく、「日本語にまだ翻訳されていない、世界各地の文学のブックレビュー」というテーマで、日本語未翻訳の名著や「それどこ?」という国の文学作品・そしてそれを研究している方たちの情熱が満載の、とても素適な一冊です。

担当の編集者さんいわく、言語や文学の研究者の方たちというのは(マイノリティ言語である場合とくに)、圧倒的な知識に加え情熱とマニアックさをもっていて、ある種かたよっているとも言えるのだけれども、だからこそ、そこに誠実さと真摯で懸命な愛が感じられるのだそうです。

そのイメージで私の作品を選んで下さり、私自身が制作の中で大事にしてきたこと(…というより、それ以外に選択の余地がなかったこと)を汲み取ってもらえたような気がして、胸が熱くなります。

デザインも本当に本当に素敵です。

12月には発刊されると思うので、また改めてお知らせさせていただきます。