最近の読書録

最近の読書は「アタリ」続きです。

たまたま出会ったものでも、期待して読み始めたものでも、読んでいる本が面白いと、なんだか最近ついてるナァーと上機嫌になるから不思議です。

 

 

 『ヘンな日本美術史』  山口晃 (祥伝社/2012) 

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勉強になるのに「お勉強」っぽさがなく、本当に楽しく日本の美術作品について読むことができるのは、山口さんの着眼点や観察力・理解力、そしてひょうひょうとしながらも謙虚で真摯な語り口ゆえでしょうか。日本人のものの見方とその変遷、西洋美術の概念との対比なども面白く、最近の制作や考え事の参考になります。

 

 

『日本美術応援団 』  赤瀬川源平x山下裕二(筑摩書房/2004)

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日本の古い美術(という言い方も本当にあれですが)は、正直なところ「(あまり心ときめかないが)勉強しなけば……」という意識がぬぐい切れずにいましたが、この本を読むと、本当に心から面白くてすてきで可笑しくて、わくわくします。美術って、本来はこうして楽しむものだよな、ということを思い出させてくれます。

 

 

『日本美術応援団 オトナの社会科見学』 赤瀬川源平x山下裕二(中央公論社/2011)

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表紙の赤瀬川源平さんの表情だけで、もうすでに衝動買い決定です。すごくまじめな場所を訪れて、まじめなことをまじめに語り合っているはずなのに、だからこそ、本当に可笑しく、また、考えさせられます。こういうのが大好きです。

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『刺青とヌードの美術史』

刺青とヌードの美術史―江戸から近代へ (NHKブックス)

 

『刺青とヌードの文化史 ー 江戸から近代へ』
宮下規久朗
(NHKブックス/2008年)

作品のモチーフに頻繁に裸体の人物を描くにあたり、一度「裸体」についてはしっかり書物などを引きたいと思っていたので購入。

この本ではとくに、(良くも悪くも) 閉ざされていた日本に、西洋文化や美術という概念が流入してきたところから、日本人の裸体観の混迷ぶり、適応力の (やや過剰且つどこかオカシイ) 高さ、現代の公共の路上などに見られる裸体氾濫状態へのなんとも言えない違和感 (と、そこはかとない親しみ) についてまで、美術史に照らし合わせながらとても分かりやすく解説されています。

以前、ある欧米人に
「ニホン人は、電車の端の座席が大好きダネ〜! ナンデ!」
と言われ、へー、そうか、不思議なのか。と思ったことがあります。
日本の国に生まれ住む日本人にはやはり、見も知らない他人と「身」(この本で言うところの、魂と肉体を同一視したもの) と「身」が触れ合うのはなんだか抵抗があるのだと思います。文化信教風俗観以外にも、湿度の高い気候条件なども、その国民性に影響しているのかもしれません。

読後、普段の生活にも照らし合わせて検証したり、とてもおもしろい本でした。